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性的同意アプリ「キロク」の問題点。性的同意が目的では満足できるセックスはできません!

2023年8月性的同意アプリ「キロク」のリリースが発表されたが、予想を大きく上回る反響と配信前の批判的な意見により配信が延期されることとなった。「キロク」と性的同意アプリの問題点について深掘ります。

性的同意アプリ「キロク」はなぜ配信延期になったのか?

「キロク」配信延期の主な理由は、セキュリティの強化と同意を強制される懸念に対応するためと発表されました。性的同意アプリの導入には、法的な問題や倫理的な懸念が存在し、その適切な実装と使用方法についての議論が活発に行われました。

性的同意アプリ「キロク」に対する批判的な意見

一部の批判的な意見には、以下のような理由が挙げられました。

性的同意アプリ「キロク」の会社名は公表されていない

性的同意アプリは個人のプライバシーに関わる情報を扱うため、開発会社はそのプライバシーを保護するために社名を非公表にした可能性があります。

弁護士監修と謳うも、弁護士名は明示されていない

監修した弁護士については「文案などの内容の確認で入ってもらっており、名前を出すことは契約に入っていないため」としています。また、弁護士名を商用目的で利用したくないため公表していないとしています。

性的同意は瞬間的なものであり、アプリでの同意の記録が本当の同意を示すものではないという意見

たとえば、アプリ上で同意したとしても、実際の性的行為の瞬間における同意がない場合、アプリの記録は無効なのではないかという意見がありました。

相手方によるアプリの操作により同意を強制される可能性

性的同意アプリを悪用することで、相手を強制的に同意させる試みが行われる可能性があるため、その防止策が必要です。

アプリの使用により同意を取り消すことが困難になる可能性

アプリ上で同意を取り消すプロセスが複雑である場合、被害者が本当の同意を撤回することが難しくなり、それが問題を引き起こす可能性があります。

仮に同意を取り消すことができた場合、不同意性交罪に転じてしまう可能性

性交時に双方が同意したとしても、その後なんらかの亀裂が生じた場合に悪意を持って同意を取り消した場合、不同意性交罪に転じてしまう可能性が考えられます。

これらの批判的な意見は、性的同意アプリの実装と使用方法に関する慎重な検討が必要であることを示しています。性的同意の確認と記録は重要な問題でありますが、個人の権利と安全を保護するために、信頼性と確実性を担保した方法で行われるべきです。

しかし、このような懸念を払拭した仕組みができるかというと実際問題簡単そうではありません。

性的同意アプリを作ること自体の危険性について

今回の「キロク」の発表を知ったSNS上のユーザーからは、性的同意アプリ自体作ることが危険だと言う意見も多く上がりました。(これらは「キロク」に対する批判と被る部分もあります。)

性的同意アプリの危険性については、以下のような要素が考えられます。

脅迫や強制による同意の強要

例えば、アプリ上での性的同意が実際の同意とは異なる場合があります。被害者が脅迫や強制によって同意を示した場合でも、それがアプリ上での記録として残る可能性があります。たとえば、相手が脅しをかけ、被害者を同意させるケースが考えられます。このような場合、アプリの記録が実際の同意を正確に反映しているわけではありません。

押しに弱くセックスを断れない女性は性的同意アプリだって断れない可能性だってあります。性的同意アプリに無理やり同意させられてしまった場合、不同意性交罪が成立するものも救えなくなってしまいます。

性的同意の認識相違

アプリ上での同意確認は、性的な行為に対する双方の理解や意図の相違を解決するものではありません。たとえば、同意の範囲や意味についての認識相違が生じる可能性があります。一方がアプリで同意をクリックしたとしても、もう一方が本当の同意を持っていない場合、混乱や誤解が生じる可能性があります。

プライバシーとセキュリティの問題

性的同意アプリは個人の性的な行為に関する情報を扱うため、プライバシーやセキュリティのリスクが懸念されます。アプリの情報漏洩や不正アクセスによって、個人のプライバシーが侵害される可能性があります。特に、センシティブな情報が第三者に漏れることは大きな懸念材料です。

法的な信頼性の問題

性的同意アプリの記録は、法的な証拠としての信頼性が問われる場合があります。アプリのデータが改ざんされたり、同意の取り消しや変更が適切に反映されない場合、その信頼性は低下します。したがって、アプリ上の記録だけに頼ることは法的な問題において十分ではないことがあります。

性的同意の責任の逃れ

アプリ上での同意確認は、性的な行為における責任を免れる手段として悪用される可能性があります。同意を得ることに重点を置く一方で、相手の意思や感情に対する配慮が軽視される場合があります。たとえば、アプリで同意を得たからといって、相手が不安や不満を感じている場合にその感情を無視することが問題となります。

性的同意が目的になると、満足できるセックスはできない!

性的同意アプリなるものをはじめて聞いた時、性的同意が目的になってしまっている時点で満足できるセックスができるわけないというのが正直な感想。

システマチックな性的同意と充実したセックスは相反するものじゃないでしょうか?

セックスはお互いが楽しむことを目指す一方、性的同意が目的(ゴール)となってしまった場合、ふたりの関係性は無視される可能性があります。

性的同意アプリはお互いが事務的に同意していることを確認する必要があります。充実したセックスはお互いが楽しむことを目指すため、自然体でのコミュニケーションや相手の反応に敏感になることが重要です。

充実したセックスには、お互いの欲求や好みを理解し合うコミュニケーションが欠かせません。同意が目的となってしまったセックスでは、相手の感情や態度が無視される危険性も潜みます。

また、性欲は個人やそのタイミングでそれぞれであり、同意の状態が固定されるものではありません。そのため、充実したセックスを行うためには、相手の状況や感情の変化に敏感になることが重要です。一方で、性的同意アプリはその時点での意思表示に基づいているため、セックス中に意思が変化した場合のは感情や意思が無視される危険性も潜みます。

性的同意アプリ…個人の権利と安全を保護するために重要かもしれませんが、信頼性と確実性、そしてなにより満足度を担保した仕組みで作ってほしいものです。

文 / セクシャルマッチング編集部

セクシャルマッチング編集部がお届けするコラムは専属ライターによる執筆のほか、読者のみなさまにご投稿いただいた アンケートの回答・体験談 をもとに執筆しています。

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